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「待ってた…?
僕を?」
少年は目の前の不思議な人物を観察する様に見る。
黒くサラサラな髪に黒い服。
全体的に黒い印象を受けるその男の中で唯一金色の瞳が、光の玉だったせいか時々透けて見える体と相俟ってとてもミステリアスな雰囲気を醸し出している。
「そうだ。
ところでお前の名前は?」
「……クラウン」
まだジルトを信用した訳では無さそうだが、口を開いた少年改めクラウンにジルトは満足そうに口角を上げる。
そしてクラウンを真っ直ぐに見ながらジルトは言う。
「それじゃあまずは色々と話す事から始めようか」
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