第一章 -01-

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修也「…まぁ何時もの事だけどな」 星の表情を見ていたら何となく話を逸らしてしまった。 何時もの元気な表情と余りにもかけ離れてるから。 修也「よし、とりあえず飯食うかっ!!」 重い空気を断ち切ろうと手を軽く叩きながら立ち上がる。 修也「星、なに食いたい??」 星「じゃあ…オムライスッ!」 修也「よっしゃ!任せろっ」 星の機嫌も元通りになってきたらしく 「美味くなかったら捨てるからなっ」 などと悪態をついてくる。 …何時もの星に戻ったか。 そう思いながら冷蔵庫を覗き材料を確認する。 修也「玉ねぎ、鶏肉……」 星「……卵ないじゃん」 修也「……卵ないな」 オムライスに一番大切な卵が一つもない。 修也「仕方ねぇ…卵買ってくるか」 星「俺も行くっ!!」 俺が財布を取り出しながら言えば星は俺の服の裾を掴んだ。
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