第一章 -01-

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デパートの今日の見せ物はヒーローショー…ではなく。 どちらかと言えば大人が喜ぶようなイケメン俳優のトークショー。 何回かTVで見たことある顔だけど…よく知らない。 俺基本芸能人に興味ないから。 星「つまんねーの…」 修也「どうせ卵買いにきただけだしいいだろ」 芸能人に興味を示さないのは星も一緒で。 つまらなさそうに口を尖らせれば文句を言い始める。 修也「ほら星、卵買って帰るぞ」 星「はーい…」 いつまでも諦めのつかない星に卵を持って声を掛ける。 星はしぶしぶといった感じで頷くも、納得いってないご様子。 …仕方ねぇ。 修也「星、なんか買ってやるから機嫌直せよ」 最終手段に出た。 さすがは最終手段、星の食いつきはよく… 星「…なんでも??」 修也「あぁ。でも俺の財布は寂しいからなッ」 星「じゃあ新発売の大型プラモデル!!」 修也「…人の話聞いてたか??」 星「だったら…ポテチで許す」 修也「はいはい」 こうして俺達は卵とポテチの為だけに再び長い道のりを歩いた。
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