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修也「じゃあ俺はオムライス作るから…その辺で時間潰してろ」
星「分かった。んじゃジュースちょうだい??」
修也「ジュースぐらい自分でいれろッ」
マンションに戻ればもう7時前だった。
たくさん歩いたから喉がカラカラ。
冷蔵庫を開けてジュースを見たけど麦茶しかない…。
星「…コーラが良かった」
修也「なんか言ったか??」
星「別に何にも言ってないッ」
修也「あっそ」
修也は意外と地獄耳ってことが最近分かってきた。
だって悪口言ったら反応するし。
この前は思いっきり叩かれた。
仕方ないから麦茶くんで机まで運ぶ。
何もやることがなくて暇だったからTVをつけた。
【続いてのニュースです。昨夜、俳優の○○さんが幼児虐待の疑いで逮捕されました。身内の人によると………】
ドクンッ-
修也「へー…あの俳優テレビで見た感じ優しそうだったのにな」
修也がキッチンで料理をしながらTVを見ている。
嫌だ。
こんなニュース見たくない。
俺はリモコンをとって直ぐにチャンネルを回した。
【今日の料理は家庭料理の定番、肉じゃがです。用意する材料は………】
修也「あ、ニュース見てたんだからチャンネル変えるなよ」
星「だって……ニュースつまんねぇんだもん」
修也「いや、料理番組も十分つまんねぇから」
ニュースがつまらないって言うのは言い訳で。
チャンネルを変えた本当の理由は胸が締め付けられたから。
あのニュース見てたら…
いろんな所が痛くなってくるから。
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