第一章 -01-

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数分前-。 修也「そうですか…。あ、いえ。此方こそありがとうございました」 恋華マンションで独り暮らしをしている俺の所に電話があった。 内容はこの間受けたアルバイト面接の合否。 で、見事撃沈したわけで。 テンションは最高に最悪。 大学生の独り暮らしは意外と辛いもんで。 俺は親からの仕送りを受けて恋華マンションにどうにか二年前から住んでるけど…。 さすがにもう大学生三年生ともなれば親に頼らず生きたいと思う…はず。 俺も一応そう思った。 でも親からの仕送りがなきゃ不安。 俺結構人見知りだし、田舎っ子の俺が東京でアルバイトデビューなんて正直キツい。 修也「他のアルバイト探さなきゃなー…」 ベッドに横たわりながらうなだれていた時。 ピンポーン チャイムが鳴った。 その瞬間、俺は悟った。 奴がきた と…。
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