第一章 -01-

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俺は居留守を使おうとあえて出ない作戦をとった。 ピンポーン… チャイムが再び押される。 俺はいませんよ。 今居留守中なんで。 暫くして、チャイムの音が聞こえなくなった。 やっと帰ったか… と思いきや。 ピンポーン… ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーピンポピンポーピピンピンポーン- おいおい。 何回連打してんだよ。 永遠と鳴り続くチャイム音。 と同時に玄関の外から聞こえる少し高い声。 ??「いるのは分かってるぞ!!早く出てこいっ!!」 …俺の負けです。 あんだけチャイムを連発されりゃ誰だって観念するだろ。 俺は仕方なくドアの鍵を開けた。 視界に移ったのは小さい男の子。 ??「ほら、やっぱりいるじゃんか!!」 男の子は俺を見るなり満足そうに笑った。
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