運命は英語で言うと…

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俺と制服の女の子はギリギリで校門を通過できた。 「ありがとうございました。おかげで助かりました」 初対面というのもあるのだろうが、とても丁寧に挨拶をしてくれる。 「いえいえ」 「では私はこれで」 軽くスキップするように歩きだしたと思ったら、こちらを向いて手を振ってくれた。 照れくさくも手を振り返すと彼女は満足そうに頷き廊下を曲がっていった。 その後すぐ和葉が俺の側にやってきた。 「恭弥、ごめんね?」 「あぁ、大丈夫大丈夫」 「それより、始業式が始まるからさっさと体育館に行くよ」 「そうだな」 あれ?誰か忘れてないか? 「おいおい。俺のことはスルーですか?」 泣きそうな声で訪ねてくる達也。 忘れてた… 「「……」」 忘れてた罪悪感と、さっきの気まずさで無視する俺と和葉。 「放置プレイ…これはこれであり…か」 「和葉…行こう」 「…うん」 俺と和葉はドMと化した達也をおいて歩き出した。
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