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チュンチュン…チュンチュン。
「ふぁ~…もう朝かぁ」
俺はスズメの囀る声で目を覚まし、近くにあった目覚まし時計を見て驚愕した。
「7時50分………まじか!?」
7時50分、確実に寝坊だ。
スズメの囀る声と眩しい朝日、普段ならばこの上なく心地よい目覚めだっただろう。
「やばいやばいやばい」
俺は自分もビックリするほどの早業で着替えを済ませ、1階まで駆け下りた。
なぜそんなに急いでるかって?
俺には日課があって、朝と夜両親の仏壇の前で挨拶をしている。
「おはよう、父さん、母さん、今日も1日楽しく過ごしてくるよ」
挨拶を済ませるのとほぼ同じタイミングでピンポーンと玄関のほうから音が聞こえた。
「はいはい、いまいきまーす」
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