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俺は仏壇の前から立ち、玄関へと向かった。
「恭弥!!遅い!!」
玄関に付くか付かないかのところで、いきなり扉が開き女の子が入ってきた。
「ちょっと!!いつまで待たせるつもりなの?」
「まぁまぁ、いつものだろ?恭」
「おはよう達也、和葉、待たせてごめん」
「おはよう、恭」
「ふん…まったく、まぁ、おはよ」
いきなり怒鳴り込んできた女の子は斎藤和葉(さいとう かずは)。
なだめるように入ってきたのは須藤達也(すどう たつや)だ。
達也と和葉は俺の幼なじみで、幼稚園あたりだったかな?
そこからの腐れ縁だ。
ちなみに達也は
「イケメンで運動神経抜群、性格も良い」
ここだけ見るとなかなかのハイスペック。
ただちょっと変態だからあまりモテないらしい。
もったいないよな。
達也は俺のことを恭って呼ぶんだ。
俺にとってこいつは、幼なじみというよりも
そうだな…さっきもいったがただの腐れ縁であり、イタズラの対象であり…
大親友ってとこだ。
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