疾風

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ピューピューと 音をたてていく サ~サ~と 木の葉を揺らしていく スゥ~と通り 体を涼しくしていく 私は風 自由気ままに 好きなところへ 流れて旅をする 今まで色々な 場所を通って来た 高~い 山を麓から 山頂へと 一気に駆け上がる きれいな 満開の桜を 次々散らして ピンクのドレスを着る たま~に 雨と競争を やりすぎたせいで 人間に迷惑をかける 最近は なんだか変だ そう感じるのは いつ頃からだろう 空気がよどみ 汚くなった 邪魔なものが 次々と建った 好きだったルートが 変わってしまった 暑くて暑くて 進むのも嫌になる この星は 大丈夫かな? 私たちは ここでしか 生きることが できないの 話すことができない 物を掴むことができない 何もしてやれない でも人は みんなみんな できる、そうでしょ? 『お願い、聞いて』  
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