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その後、美那香はパフェ食べつつ、竜太郎との雑談を楽しんだ。
しかし、事件は起こった。
「あれ……あそこにいんの人喰いピエロのコスプレかな?気持ち悪いね……」
窓際に座っていたカップルが外に立つ、人喰いピエロを見つけたのだ。
「ちょっとまて……こっちに向かって来てる!!」
周りもカップルの声で気づき、窓には事態を確認しようと人が集まってくる。
「ちょっ、マジでパネェんだけど!!鬼島さんに電話してみんな集めろよピエロ狩りしようぜ!!」
不良達は騒ぎながら、鬼島さんとやらに連絡しながら外に出ると、人喰いピエロを取り囲んだ。
人喰いピエロにしてみたらディナータイムな訳だが、さすがに5人の男に囲まれては勝目はないと美那香は思った。
このままあいつらにやられれば、竜太郎と一緒に気にせずゆっくりしてられる。
そう思う美那香と反対に、竜太郎は嫌な予感が頭によぎっていた。
竜太郎は店員に一応警察に連絡するよう頼むと、美那香を連れ店を離れようとした瞬間だった。
「おい、糞ピエロ!なんか言えや!!!!」
どうやら始まるようだ。
不良の一人がキレ、人喰いピエロを殴りかかる。
それを合図に不良達は袋叩きにピエロをし始め、時間が立つに不良達の人数は増え、30人近くが集まった。
店員一応警察に連絡したようだが、まだ来る気配はない。
「おい、まだ笑ってんのかよ!!こいつマジできめぇなぁ!?」
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