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エスカレートする暴行にも、ただ笑って何かを探している。
「鬼島さんおはよございます!!!」
「……こいつがピエロか?全然怖くないやんか」
金髪頭の男が、リンチの真ん中にいる人喰いピエロまで近づく。
「こいつ捕まえたら100万近く貰えるらしいし、おい誰かこいつ縛っとけや」
人喰いピエロはファミレスをただ見ていた。
安心して竜太郎の後ろから出てきた、美那香を見るまではただ見ていた。
人喰いピエロは極上の獲物を見つけた。
犯し、汚し、喰らいたい女の姿を。
あまりの嬉しさに自分の物が大きくなるのを感じながら、周りを見る。
硬くて不味そうだが、たくさん怪我した体を治すのに丁度いいお腹空いた。
「いただき……ます」
縛りあげようとした少年の右手に噛みつき、そのまま喰い千切り、喰らう。
「ギャアアア!!!!!……右手が…右手がぁ!!!」
「やべぇぞ救急車と警察よべ!!早くしねぇとあぶねぇよ!!!!」
竜太郎の悪い予感は当たった。
奴の右手には、でかいナイフが握られ、近づく不良等を片っ端から喰らってやがる。
奴は犠牲になった一人を掴むと、ファミレスの窓に向かって投げつけた!!
窓ガラスにいたカップル達が逃げようと、席を立つが遅かった。
ガラスが割れ、そこに向かって奴は走り、飛び込んでくる。
狙いは美那香!!!!
美那香と人喰いピエロとの間に竜太郎は立つと、近くに合った椅子を盾に奴の体当たりを防ぐ。
椅子には深々とナイフが突き刺さり、もし生身で防いだら死んでいただろう。
だが、安心するまもなく、人喰いピエロは竜太郎を椅子事突き飛ばす。
美那香は竜太郎に言われ、急いで厨房に隠れていた。
いきなり竜太郎に隠れてろと言われた瞬間、窓ガラスが割れ近くにいた人達と共に厨房に避難したのだ。
厨房には裏口もあるし、もしもあいつが来ても武器だってある。
怖くて体は震えるけど、美那香は護身用にさっき取った包丁を握り閉めながら隠れていた。
竜太郎が突き飛ばされた直後、外の騒ぎを聞きつけ警官が四人駆けつけていた。
店内での悲鳴を聞き、直ちに応援を呼ぶと店内に入る。
「……や、やめて…いや…嫌嫌嫌嫌嫌いやぁ!!!!!」
人喰いピエロが若い女性を喰らおうとしていた。
「動くな!!化物め……さっさとその人を離せ」
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