藍毅_2

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 ウイスキーを飲み下す喉の音が、部屋に低く響いた気がした。  やけに大きく。  だがそれは、携帯のバイブレーションがグル―ヴィーにテーブルを鳴動(めいどう)させる音だった。 「Qがいなくなった」  電話の中から「スミス」は挨拶もなく言った。
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