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遊の言った事が理解出来なかった。だって、私は話を聞いて印を押すだけだったのに肝心な印を押して無かったのだから。
「不思議に思うのも無理はないわね。真癒は、イケメン営業青年の巧みな営業話術の罠にはまり契約の印を押されたのよ😁(笑)」
「遊、何言ってるのよ!彼は、そんな悪い人じゃないわ。私は、仕事人間よ。騙されるわけないでしょ?」
「真癒、落ち着いて💦私は、イケメン営業青年を悪く言ってないわよ。真癒が気絶して印を押せてないのを知って彼は、休憩室に真癒を運んで事情を説明して課長に代理で印を押してもらったのよ。」
「ごめん、遊😓私、ムキになって恥ずかしいわね💦でも、課長怒ってるんじゃないの?」
「怒ってなんかないわよ。課長は、紳士な彼の振る舞いを高く評価してたわ。それに、真癒の事をフォローしてくれたのも彼よ?彼に感謝しなさいよね😃」
深上さんのフォローに助けられた私。自分の不甲斐なさに私は落ち込む。深上さんに迷惑かけた事が情けなくて…深上さんを見て熱を上げ仕事をおろそかにしてしまった自分が嫌になった。
「うっ…ヒック…私、もう駄目。仕事全然出来てないんだもの。課長に任された仕事が出来ないんじゃあ仕事出来るOLとして情けないよ💦」
「真癒、あんたプライドだけは人より高いんだから…真癒も普通の女で人間だって事よ?うじうじ悩んでないでいつもみたいにクールな振る舞い見せなさいよ😁」
「遊~ありがとう。」
遊の前向きな言葉に励まされ私は、いつものクールな自分に戻れた。遊は、私にとって大事な親友だ。
「錐矢君、契約出来て助かったよ。後で深上君にお礼を言っておくといい。彼のお蔭で助かったんだからな。」
「はい。ご心配をおかけしました。お恥ずかしい所を見せてしまって申し訳ないです。」
「いや、私は錐矢君のああいう所が見れて貴重だと思うのだがね?😃」
課長は、笑顔で言った。弱みを皆に握られてしまったみたいで悔しい。そして、私は深上さんの会社に電話をかけた。お詫びの電話を…
『深上は、直帰しましたが。』
「そうですか?お礼を言いたいので深上さんの携帯番号を教えてくれませんか?」
『…深上さんのですか?』
「はい。今日中に連絡を取ってお礼を言いたいのでお願いします。」
『個人的な目的じゃないんですか?』
電話の相手の女性は、深上さんの携帯番号を教えるのを渋っていた。まさか、深上さんと個人的に会うとか思ってる?
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