桜散る

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帰り道。 ゆかは右へ、あたしは左へと大きく分かれる事となる。 風が少し強く吹いていた。 桜の花びらが舞う中、 ゆかは「ずっと一緒だよ」と言った。 暗くてゆかの顔がよく見えなかった。 風が強くて、 よく聞こえなかった。 『――――またな!!』 あたしは手を振りかぶって桜の花びらの中夜道に消えて行った。
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