汽車の車窓から[2]

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ガタンゴトン ガタンゴトン 汽車に乗ると 僕はずーっと 窓の外の景色を眺める 誰だって眺めるかも知れませんが 僕はずーっと 窓の外の景色の隙間に見え隠れする 何かをじーっと見ているんです すると 色々な言葉が溢れてくるのです 突然、雨がポツポツと 走る汽車の窓を叩く 歩く人は皆 雨を避けて足早に駆けて行く 徐々に雨脚は強くなり 風も強くなってきた 嵐だ それでも汽車は走る ピューピュー ガタガタ 鳴きながら走る すると 眩しい日の光が 雨雲を抜けた汽車の窓に差す 暖かいお日様が顔を出して 雨粒を一つ一つ消してくれる 線路の先 雨が降ろうが 雪が降ろうが それを辛抱して走ってこそ 始めて、穏やかな晴れに出会える そうゆうことなんだよね
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