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手に持つのはアイスピック
俺に逃げ道はない…
禿げたオッサンはニタニタ笑いながらアイスピックを俺に振り下ろす。
俺は隙をみてとっさに逃げようとしたけど、アイスピックは俺の裏股に深々と突き刺さった。
オッサンは容赦なく何回もアイスピックを突き刺してくる。
激しい痛みとおびただしい血液。
焼けるような痛みと赤い鮮血。
俺は発狂しながら家から飛びだした。
とにかくオッサンがいないところへ…
俺は一心不乱で激痛で動かない片足を引きずりながら逃げた。
あの曲がり角を曲がれば交番にたどり着く。
血液を流しすぎて意識が朦朧とするなか、俺は力を振り絞って動いた。
そして曲がり角を曲がったとき
オッサンがいた。
ニタニタした顔で、俺に包丁を突き刺した。
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