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JK
あぁ緊張する~
かずまだ帰って来ないかなぁ~
ソワソワ
俺とかずは小学校からの幼なじみで高校の時から付き合ってる。
大学も一緒だったし入った会社も一緒。
暮らしてる家も一緒だし(所謂同棲)
一昨日二人で何気なくニュース見てたら流れた話題。
それは俺とかずにとっては嬉しいニュースで待ちに待ったニュースだったんだ。
日本も同性婚認め。
その時かずが言った言葉が嬉しかった。
「長かったね。ようやくだね。」
多分今でも8割方の人がこの法律には反対だろうけど。
俺達からしたら、やっと、長かった、っていうのがあって。
あぁぁぁぁ!俺なに言ってんだろΣ
この制度は来月から有効?らしい。
ガチャ
「ただいまぁ➰」
かず帰ってきた!
ポッケの中の指輪は……ある!
テーブルの上のご馳走とライトは………完璧!
「ただいまぁ」
『かずお帰りなさい』
「わぁ~どうしたのこれ」
『かずとりあえず座ろ?』
と言えば目を輝かせて頷く。
かっ可愛い
何十分かして2人とも食べ終わってた頃に俺は話題を出した。
『かず一昨日のニュース覚えてる?』
「うんっ!」
コソッ
ポッケに忍ばせといた指輪の箱を手にとりかずの前に置いた。
「なぁにこれ?」
『開けてみて』
その言葉通り箱を開けるとかずが止まった。
いやだったかなぁ。
重かった?
『かっかず?』
ポロポロ
泣き出したかず。
俺は慌ててかずの隣に座ると自分の胸に抱き寄せた。
『いや…だった?』
俺の問いかけにフルフルと頭を振る。
どうやら嫌じゃ無かったみたい。
「…で…の」
『ん?』
「俺…なんかで…いいの?」
なにバカな事聞いちゃってんのこの子は
『かずやじゃないとダメなんだけどなぁ……俺は』
「じん!」
一旦体を離して
『ちゃんと言わせて?』
コクン
『一昨日のニュースすっげぇ嬉しかった。会社での悩みが全部吹っ飛ぶぐらい嬉しかったんだ。だからもしかずが同じ用に思ってくれてたら…………俺と結婚してください!んで赤西和也になってください!』
言ったとたんかずの瞳から大きい滴が沢山溢れ出した。
「お願い…します。赤西和也になるから…」
『まぢ?』
「まぢ」
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