夕方

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帰り道、始めはたくさんいた人たちが一人、また一人とへっていく。 私が学校から帰る時だってそうだけど… でもこの時はなぜか、はらがたった。 この人も、この人も、この人は最後まで一緒にいてくれると思ったのに。 とうとうお姉ちゃんは一人になってしまった。 最後まで一緒にいたお姉さんにずっと手をふりつづけながら、その横顔はとてもさびしそうだった。 小さくため息をついてから歩き出したお姉ちゃんのもとに私は走りだした。 「お姉ちゃん!」 お姉ちゃんはおどろいた顔をしてふりむき、笑ってくれた。 「結衣、あんた服ぐしゃぐしゃよ。お母さんにしかられちゃうよ。」 私はお姉ちゃんの右手にぶらさがりながら笑った。 「だって、 そつぎょうしき って立ったり座ったりばっかりなんだもん。ものすごくつまんなかった」 お姉ちゃんは私の頭をコツンっと軽くたたいて笑った。 つないだ手をゆらしながら私たちはお家へ帰った。
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