ヒコウキとユビキリ

2/5
前へ
/90ページ
次へ
「聖斗こっちーっ」 『引っ張らないでよっ』 「だって聖斗が来ないからじゃんっ」 『別にいいでしょうっ』 なんで卒業した日にまで、ことりと喧嘩してるんだろうか… ことりのテンションには、本当についていけないよー‥ 「聖斗っ、聖斗ってばーっ」 「聖斗、行ってあげたら?ことり連れて行きたがってるし」 「ほら、樹音ちゃんも言ってるよっ」 樹音、余計なことを… 『わかったから引っ張らないで』 「わーいっ!」 テンションをハイにして、ことりは樹音に大きく手を振って、僕の背中を押した。 そして連れて来られた場所は、大きなスタジオ。 そこは誰もいなくって、ガランとしてて、静かだ。 ここに何か用事? _
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!

136人が本棚に入れています
本棚に追加