【4】Birthdayの別れ

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その後のことは良く覚えていません。 ミキは、どこかへ連れて行かれ、私は一匹、焼け跡の前に立っていました。 (ケンジ…お父さん…ミキ…。みんなどこへ行ったの?もう会えないの?ボクはどうしたらいいの…。) 私は家族と一緒に、「レイ」と言う名前も失ったのでした。 ネコの自分が生き残って、優しい人間のケンジは死んでしまった。 (なんで、僕なんかが・・・。どうして、ネコなんかを助けたの?ケンジ・・・) ケンジ達と過ごした日々が、ただただ懐かしく、夢のように思えました。 一週間くらいして、やっと諦めのついた私は、どこへ行くあてもないまま、そこを後にしたのです。
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