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その後のことは良く覚えていません。
ミキは、どこかへ連れて行かれ、私は一匹、焼け跡の前に立っていました。
(ケンジ…お父さん…ミキ…。みんなどこへ行ったの?もう会えないの?ボクはどうしたらいいの…。)
私は家族と一緒に、「レイ」と言う名前も失ったのでした。
ネコの自分が生き残って、優しい人間のケンジは死んでしまった。
(なんで、僕なんかが・・・。どうして、ネコなんかを助けたの?ケンジ・・・)
ケンジ達と過ごした日々が、ただただ懐かしく、夢のように思えました。
一週間くらいして、やっと諦めのついた私は、どこへ行くあてもないまま、そこを後にしたのです。
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