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悠司は笑いが少し落ち着き、まだ半笑いの状態のまま紙を渋々返してくれた この人、意外にやる事は子供だな…と心に思いながら、急いで紙を奪い取る 読み直してみて、確かに書くほどのことではないとは自分自身でも感じた それにしても、悠司は笑いすぎだ! 今もうっすらと、笑っている 『その、1番目のやつ…本気で分からないんですか?』 すぐに、読み返してみる 1、龍介に目的を聞いてみる 分からないから、聞くに決まってる… 「分からないに決まってるじゃん!だから聞くんだよ?」 私は、当たり前のことを言う 『あなたは、天然の男たらしなんですか?』 意味の分からない事を言われ、ムッとする 「天然でもたらしでもないよ!分かんないもんは、分かんないもん」 『龍介くんでしたっけ?可哀相ですね』 何にも知らないくせに、龍介に同情?! 私のほうが、色々可哀相な目に合ってるのに… 「どうゆうこと?教えてよ!」 『それは、龍介くんの口から聞いてください』 そう言って、悠司は妖しく笑っていた 本当に何なの?! 悠司は何かが分かったみたいだが、私はモヤモヤしたままだった .
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