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次の日の朝、いつもより気合いを入れて学校に向かう 早歩きで来たため、何時もより早めについた 教室にはあまり人がおらず、私が目を付けられた女の子達も居なかったので安心した 少しボーッとしていると、いつの間にか教室には人が増えていた 『梨奈おはよー!今日早いね』 「雅おはよー!家から学校が近いからね」 『そっか!新居だもんね。いいなぁ』 「また遊びに来て!」 『行く行く!』 そんな他愛もない会話をしているうちに、朝のチャイムが鳴り、先生が入ってきた そして、長い長い授業が始まった 少し休んだ間に、どんどん進んでる… ただでさえ、数学苦手なのに! 元々分からないものが、休んでいたため全く分からなくなっている もう聞く気にもなれず、窓の外をボーッと見ていた 龍介のクラスは体育かぁ …そう言えば、龍介問題解決大作戦!! こんな大切なことを、たった今まで忘れていた しっかり実行しないと… そう思いながら、グランドを見ているとバチッと龍介と目が合ってしまった とっさにそらそうとしたが、向こうはかなりこちらを見ている 結構な距離だが、しっかりと目が合っていることが確認できる そらすにそらせない… 私は2.0もある、素晴らしい視力を恨んだ .
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