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「冗談はやめて…よ」 半分笑いながら返事をしたが、周りの空気がどうもおかしい… え? 今の冗談だよね? みんな、笑うとこだよね? そう思い、しばらく笑っていたがどうもそのような乗りではないらしい… 周りの視線が、痛いほど突き刺さる どうやら、笑うところはないらしい 私はいまいち、状況を理解することが出来ない よしっ! 頭で一旦整理しよう! まず龍介は結婚問題の時、私に付き合おうと言い、私は冗談だと思いつきあった その直後に龍介のことを何も考えず私はあっさり結婚 そして、たった今告白? それを、またもや冗談だと思い私は爆笑 振り返って、分かったことはひとつ これが本当ならば …私は最低だ!! 完璧な嫌な女だ! ある意味小悪魔をこえて、悪魔の域に達してるかもしれない!! 一人で頭の中で整理し、一人で自己嫌悪に陥った 周りから見れば、物凄く変な光景だろう でも、龍介の言ってることは本心なのかな? まだ、あの告白が本当かどうかもわからない でも嘘だとしたら、嘘をつく理由もわからない もし本当だとしても、好かれている理由もわからない そしてまた、一人でもやもやした気持ちになる .
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