6.

13/15
前へ
/338ページ
次へ
「…あの、質問いいですか?」 意を決して、この空気で龍介に声をかける 『…何?』 明らかに、声が怒っている 何で怒ってるのかも分からず、私は動揺する 「さっきのあのぉ、あれ…」 何だったのかいまいち分からなかったため、はっきり言えず口吃る 『告白のこと?』 やっぱり告白だったの?! いまさらになって、恥ずかしくなってきた 「あの、はい。それです」 『それが何か?』 さっきよりも、さらに表情が堅い 小心者で平和主義の私は、かなりびくびくする 「…本当に告白なんですかね?」 やっとの思いで、言葉にした その瞬間周りの野次馬が、一気に私の方を見た えっ? 何か悪いことでも言った? 直ぐ様、龍介の方を見るとかなり怒っているようだ …どうしよう 『本気だけど、まだ信じてないわけ?!』 「いえいえいえいえ!信じてました!聞いてみただけです。ごめんなさいー!」 必死に私なりのフォローをし、直ぐ様謝った しかし、龍介の機嫌は直っていないようだ .
/338ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36580人が本棚に入れています
本棚に追加