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『…家、もうすぐ?』 「うん、あの曲がり角を曲がったらすぐ」 今、私に話し掛けているのは他でもない龍介だ なぜ、一緒に私の家に帰っているか? それは、数分前… 授業やっと終わったー! 誰にも、特に龍介に捕まる前に家に帰ろう! そう思い、授業終了と共に一目散に校門に向った 途中、あまりの形相に振り向く人はいたが何とか捕まらずに校門に …と思いきや、そこには待ってました!と言わんばかりの顔をした龍介 『…おう』 そう言って、私に右手を挙げた 「ごめんなさぃぃぃぃ」 私はとっさに謝り、その場から逃げようとした だが、龍介の長い腕は私の右腕を捕らえまんまと捕まってしまった 『…話したいから、梨奈ちゃん家行こっか?』 有無を言わせない笑顔で、私の顔を見る 「…はあ」 断れるはずもなく、渋々私の家に一緒に向うことになった そして今、私は気まずい状態真っ盛り!で私の新居に着いてしまった 「…本当に入る?」 一応聞いてみる 『当たり前』 そう言うと、龍介は妖しく笑った 私は仕方なく鍵を開け、中に入った 龍介も私に続き、入ってきた 振り向き、目が合うと再び妖しく笑う龍介… 絶対何かを、企んでる!! そう思ったがどうすることも出来ず、家の奥に進んでいった .
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