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「そこら辺、自由に座っといて。飲み物持ってくるから」 そう伝え、キッチンに向かう 急いで飲み物を準備し、再びリビングに戻った 龍介は、家の中を見回している 「…どうぞ」 そっと、飲み物を差し出した これを飲んだら、すぐにでも帰ってください! 問題を起こさずに! そう心に念じながら、取り合えず私も席に着いた 『梨奈ちゃんってさ』 「…ん?」 『お金持ちなの?』 だから、家を見回してたのか 「全然!庶民代表みたいなもんだよ」 『へぇ…じゃあ、あの旦那さんがお金持ち?』 あえて旦那さんを、強調して言う龍介 また、私は龍介に対する罪悪感に少し心が痛む 「…まぁ、そうなんじゃないでしょうかね?」 『ふーん、お金持ち…ねぇ』 意味深に言う龍介… 私は変な汗をかいてきた 本当に、この場から消えてしまいたい! .
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