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「まぁ、生活を考えたら安定してる人を選んだの……現実的なのよ、私って」 もう、やけくそで自分自身のキャラ設定もくそもない でも、この理由ならなんとかいけそうだ ……野性の勘だけど 『梨奈ちゃん、ちょっとおかしくなったね』 「うふふ、元々こうなのよ」 さぁ、おかしくなった女はほっといて家に帰ろう! そして、もうそっとしといてくれ! 『…もう、梨奈ちゃんに関わるのやめるよ』 「本当?!」 しょんぼりしている龍介を見て、少し罪悪感を感じる だが、これで平和な日常が返ってくるなら心を鬼にして突き放そう! 「もう、私みたいな変な子には関わらないに越したことはないよ!」 『わかった。今までありがとう ………とでも言うと思った?』 あぁ、忘れてた 龍介は、私よりも何枚も上手の演技派だ どうやら、またもや私は遊ばれていたらしい… .
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