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『そうですか。新婚早々、浮気もどきとは……』
私と龍介は、直ぐ様声のした方を見る
そこにはいつの間に帰ってきていたのか、スーツ姿の悠司が柱にもたれて立っている
いつの間に?!
っていうか、いつから居たの?!
聞きたいことは一杯だが、今はそれどころじゃない
「お…お帰り」
『梨奈さん、いつも通りにしてくれていいんですよ?さぁ、お客さんが居るからって恥ずかしがらず!』
……いつも通り?
まったく意味が分からない
『…梨奈ちゃん、いつも通りって普段何してるの?』
龍介は私に、少し不機嫌そうに問い掛けてきた
「え?私も、まったく分かんないんだけど……」
すると、悠司はわざとらしいくらい驚いた顔をする
『…普段どおりですよ?もしかして分からないんですか?』
そんな表情で聞かれても、分からないものは分からないですけど……
「え?普段どおりって何?」
『…わざわざあんな事を、口に出して説明しろと?』
あんな事?
尚更訳が分からない
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