突然花嫁１８歳

７.

「……普段どおりって、私いつも何してたっけ？」

『うっかり忘れました？しかたないですねぇ……』

にっこり笑う悠司

私は理解できず、間抜けな顔でボーッとしている

『…まず、僕が帰ってきたらすること』

そう言うと、私の腕を持ち自分自身の体に巻き付けた

ようするに、私が悠司に抱きついている形になっている

『僕が帰って来るとあなたは毎日、真っ先に抱きつきに来ます』

「…えっ？」

否定しようと悠司を見上げた

だが、黙っていろと言わんばかりの笑顔で私を見下ろしている

逆らったら、何が起こるか分からない……

私は渋々、悠司の体に腕を巻き付けたまま耐える

それにしても近っ!!

私は悠司を見上げる

『さぁ、いつも通りの台詞をどうぞ』

「…えっ？」

またまた、意味の分からない注文を!!

普段していないのに、出来るはずもない…

『もしかして、これも忘れました？』

「えぇっと…」

『お帰りなさい、悠司愛してる！って毎日言ってるじゃないですか』

悠司は、物凄く真顔で言った

……はい？

これは確実に言ってない！

悠司は、早く言えと言わんばかりにさっきよりきつく抱き締めてくる

近いし、恥ずかしいし…

もう、こうなったらやけくそだ

「お帰りなさい。マイダーリン、愛してるっ！」

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