7.

13/29
前へ
/338ページ
次へ
悠司が、優しく唇を重ねる 経験も皆無に近いし、一瞬だけだったがこんな私にもわかったこと…… 悠司はキスが上手い…と思う 龍介の時とは、少し違った気分になる キスが終わり、目を開ける なんだか、名残惜しい もっとしたい…… そんなことを考える自分が、凄く変な感じがする これじゃあ悠司や龍介と同じ、変態の国に入ってしまう ……気をしっかり持て、私!! 悠司を見上げる 何だか、今更ながら恥ずかしさが込み上げてきた 『……梨奈さん、何だか顔がエロいんですけど?』 顔がエロい?! もしかしたら、ついに私も変態の国に入っちゃった?! とっさに自分の顔を、手で隠す 『…無自覚ですね』 『…無自覚』 悠司と龍介は同時に、同じ事を言う 「何が?」 『…いえ、何でもありませんよ。ねぇ、龍介くん?』 『あぁ、何でもねぇよ』 2人して、何でも無いらしい… 何だか話題について行けず、少し疎外された気分になる .
/338ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36580人が本棚に入れています
本棚に追加