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悠司が、優しく唇を重ねる
経験も皆無に近いし、一瞬だけだったがこんな私にもわかったこと……
悠司はキスが上手い…と思う
龍介の時とは、少し違った気分になる
キスが終わり、目を開ける
なんだか、名残惜しい
もっとしたい……
そんなことを考える自分が、凄く変な感じがする
これじゃあ悠司や龍介と同じ、変態の国に入ってしまう
……気をしっかり持て、私!!
悠司を見上げる
何だか、今更ながら恥ずかしさが込み上げてきた
『……梨奈さん、何だか顔がエロいんですけど?』
顔がエロい?!
もしかしたら、ついに私も変態の国に入っちゃった?!
とっさに自分の顔を、手で隠す
『…無自覚ですね』
『…無自覚』
悠司と龍介は同時に、同じ事を言う
「何が?」
『…いえ、何でもありませんよ。ねぇ、龍介くん?』
『あぁ、何でもねぇよ』
2人して、何でも無いらしい…
何だか話題について行けず、少し疎外された気分になる
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