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『何頼みますか?』 「パスタ」 『俺もパスタ』 『分かりました』 そう言うと、お店の人を呼びパスタを3つ注文した 3人とも向かい合ったまま、誰も話し始めない ……気まずい 『龍介くんは、今日は何か用事でもあったんですか?』 沈黙を破ったのは、悠司だった 『ちょっと聞きたいことが合ったんで』 『そうですか。ちゃんと聞けましたか?』 『聞くのは聞けましたよ?でも、満足な返事はもらえなかったかな』 龍介は、私の方を見る 『そうなんですか?梨奈さん』 悠司までも、私の方を見た 「…えっと、私はちゃんとした答えを返したつもりなんだけど?」 確実にぎこちなく笑いながら、2人を見る 『そうらしいですよ?龍介くん』 『あの答えで納得する人は、いないと思うけど?』 龍介が、物凄く追求的だ お願いだから、これ以上龍介を刺激しないで! 心の中で、必死に願う 『龍介くんは、どんな質問をしたんですか?』 あーぁ……… その質問は、私達にとっては地雷なのに 『何で結婚したの?って聞いたんですよ』 そう言うと、龍介は悠司を見ながら挑発的に笑う 悠司はそれに対して動じもせず、余裕で微笑んでいる 2人の間には、何とも言えない空気が流れている…… もし願いが叶うなら、私は今すぐこの場から消えたい!! .
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