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『……それにしてもさ、梨奈ちゃんってモテるでしょ?』 ……はい? 私がモテる? 「いやいやいやいや!人生でモテた事なんか無いんだけど」 言っていて少々虚しい気持ちになる まぁ、しいて言えば今が最大のモテ期……なのかも知れないけど 『へー、そうなんだ』 何だか、意味深な返事… 『梨奈~!!』 急に名前を呼ばれ振り向くと、雅が手を振りながらこっちを見ていた あぁ、女の私から見ても可愛い!! モテるって言うのは、あんな子のことをいうんだよ!! 「雅~!どうしたの?」 雅は走って駆け寄ってきた 『今日、これから暇?』 『雅ちゃんゴメンだけど、梨奈ちゃんは暇じゃないよ』 「えぇ!!遊んじゃダメなの?」 私は遊ぶ気満々だったのに… 雅は私と龍介を交互に見合わせた…… 『ねぇ……』 そう言うと龍介のことを引っ張って、耳打ちをしている 内緒話?! すぐに雅は龍介の耳から離れると、ニコニコしている 龍介の方はといえば、ほんのり顔が赤い 「何言ったの!?」 『梨奈、頑張って!じゃあね、二人とも』 そう言うと、雅は去っていった .
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