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『雅ちゃんともバイバイしたとこだし……デートにでも行きますか』 デートなんだ… 付き合っても無いのにデートなんか、なんか変な感じだなぁ… 「どこ行くの?」 『んー、着いてからのお楽しみ』 そう言うと、龍介は意味深に笑っている どこに行くのか気になるけど、聞いても教えてもらえなさそうなので大人しく着いていくことにしよう…… 『……っあ!』 龍介は、何かを思い出したのかと思うとこちらを急に振り返る 「何か忘れ物?」 『…まぁ、忘れ物といえばそうかな』 ……ん? 何でこっちを見て、ニコニコしてるの? すると、龍介は突然私の手を奪いそちらに引き寄せた 要するに、私たちは手をつないだ状態になる 「……え?」 『ん?忘れ物』 そう言うと、繋いでいる手をわざわざ私に見せて笑う 何となく、理解できない私を龍介は気にせず引っ張って学校から出た .
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