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変わらない、幸せな生活 それを変えたのは、父さんのたった一言だった…… 「俺は、他に好きな女が出来た…母さん、龍介、美奈………本当にすまない」 頭が真っ白になるっていうのを、あの時初めて実感した 横に居る母さんは、何も言葉を出さず表情一つ変えず固まっていた 小さい妹は、そんな事全く分からない様で俺と母さんを不思議そうに見ていた そんな俺たちを見ながら、申し訳なさそうな顔で 「……すまない……本当にすまない」 と、父さんは頭を下げる 聞きたくない!聞きたくない!聞きたくない!聞きたくない! 頭の中が、ぐるぐると回る 気が付けば俺は、家を出てひたすら走っていた .
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