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それからの記憶はあんまりなくて、気が付けば家の中にいた 横には、泣き崩れる母さん それにつられて、泣きだす妹 父さんは、居なかった 父さんの代わりに、机には1枚の紙切れ…… 俺の居ない間に、父さんは出ていったようだった 『お父さん、いっちゃった………お母さん達、これからどうしたらいいのかな?』 そう言って、整った顔が崩れボロボロになりながら母さんは俺に問い掛けた たった一日にも満たない、短い時間で崩れた幸せな生活…… 父さんに対する増悪と、俺が家族を支えないと、と思う気持ち 幼いながらに、俺は母さんと妹を守って生きていこうと胸に誓った .
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