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俺たちは、父さんの収入に頼っていたから無一文になった
唯一残ったのは、俺名義に買った家だけだった
これからの生活に、途方に暮れる母さん……
母さんは悩みに悩んだ末、俺と妹を引きつれてあるところに向かった
着いた先は、母さんの実家
俺達が暮らしている家よりも、まだ大きい家だった
深く深呼吸をして、チャイムを押し険しい顔をした母さん
今まで、全く見た事の無い表情だった……
『………入って』
インターホンを受けた人は、冷たく一言そう言い放つと音を立てて切った
すると、門が自動で開き、俺は母さんに引き連れられながら中に入った……
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