36579人が本棚に入れています
本棚に追加
『だから、俺は今まで付き合わずに遊んできた女の子と遊ぶのやめた。そんな時、梨奈ちゃんからあの話を持ち出されたんだ』
「……あの、結婚の時の事だよね？」
こんな話を聞いたあとだから、いつも以上に罪悪感が募る
『……うん。俺からか見たら、願ってもないチャンスだった』
そう言って龍介は、少し辛そうに笑う
「……ごめんなさい」
『謝らないでよ……でも、もう俺も引き下がらない』
すると、真剣な顔になり真っすぐに私を見つめる
『俺の人生で恋をしたのは２回、でも好きになったのは昔から梨奈ちゃんたった１人……今までの事とか関係なく、俺のこと真剣に考えて？』
「……ありがとう」
恋愛経験の殆ど無い私は、返事に困りうまく言葉が見つからなかった
でも、龍介の真剣さは嫌というほど身に染みた
それに、今までの自分の行動の浅はかさにも嫌気がさした
それでいて、ここまで私を思ってくれる龍介……
私も真剣に、龍介と向き合ってみようと思った
.
最初のコメントを投稿しよう！