8.

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そのまま私たちは、街中をぶらぶら歩いた 『……あれ、食べない?』 龍介の視線の先を辿ると、クレープ屋さんがある 甘いものが好きな私は、即座に首を縦に振る 『……何食べる?』 沢山のメニュー…… 優柔不断な私はすぐに決められない 横を見ると、龍介も同じようにメニューと睨め合っている 「……ごめんね、決めるの遅くて」 『全然いいよ、俺も優柔不断だから……』 「私も優柔不断だから、2人で居たら全然決まらないね」 『そうだな』 そう言うと、私たちは顔を見合わせて笑う 『……何と何で悩んでるの?』 「チョコバナナとイチゴカスタードのやつ……」 そう言うと、龍介は満面の笑みでこっちを見る 『……俺もそれで悩んでた!』 ……2人して同じ物で、悩んでいたらしい 『両方買って、分けない?』 ……そうしたら両方食べられる すぐに私は頷いた 『じゃあ、買ってくるから待ってて』 そう言うと、龍介は店の前の列に並びに行った .
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