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少し待つと、龍介は笑顔でクレープを持ってきた 『……はい』 渡された方のクレープを受け取る 「ありがとう」 『……それ、あとで分けてね?俺のもあげるから』 そう言うと、龍介は食べはじめたので私も食べる ……甘いものって何でこんなにおいしいのかな? 『梨奈ちゃん、超幸せそう』 そう言われ、何だか恥ずかしくなり顔を必死に真顔にしようとする それを見ると、龍介は横で笑いだした 「え?笑うとこ?」 私は訳が分からず、少し戸惑う 『何か、梨奈ちゃんって全部顔に出るよね』 そう言いながらも、まだ笑っている 私は気にするのをやめて、またクレープを食べはじめた 『……一口ちょうだい?』 そう言うと、私の持っているクレープを一口食べる ………間接キス?! 元々考えたら分かったことだが、全く何も考えていなかった私は目を丸くして龍介を見る 『間接キス……とか考えてるんでしょ?いいじゃん、もうキスもしたんだし』 平然と答える龍介 ……そっちはこういうの慣れてても、私は気になってしまう それにキスだって、不意打ちだったし…… .
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