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『……今日はいつもと、違う雰囲気ですね』 運ばれてきた料理を食べながら、悠司は話し掛けてくる 改めて、服装を指摘されるとなんだか恥ずかしくなる 『……似合いますよ、とても』 私が恥ずかしがっているのを、弄ぶかのような笑顔をこちらに向ける ……最近は、優しいと思ってたけどやっぱりSだ 私は改めて、心の中で再認識した 「悠司はスーツなんだね?」 『……似合わないですか?』 悠司の姿は、黒っぽくストライプの柄が控えめに入ったスーツに藍色のネクタイ カッターシャツは水色でボタンを1つ開け、ネクタイは少し緩めている はっきり言って凄く似合っている……と思う 私は首を横に振る 『……当たり前です』 そう言うと悠司は、意地悪く笑う してやられた感が、悔しいが少しドキっとしてしまった自分が変な感じだ こんな態度にさえもドキっとしてしまう私って……もしかしてM? でも、それが何だか納得出来ないので敢えて考えないでおいた .
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