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『……さあ、どうします?』 顔の前で手を組み、こちらの様子を笑顔でうかがっている 「私からキスはしない!」 意を決してそう言うと、悠司はにっこりと笑う 『……そうですか。では、僕も弱点を言わないまでです』 何だか、すごく敗北感を感じる 『……ぼーっとしてないで、ご飯食べて下さい。この後も、予定がありますし』 そう言われ、我に返り黙々とご飯を食べ始めた その後は他愛も無い会話を繰り返し食事を終え、店を後にした 「これから何処に行くの?」 『……内緒です』 それだけ言うと悠司はにっこりと笑い、車を走らせた .
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