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『……悠司も待ってるし、部屋に戻ろ。あと、ちゃんと仲良くしろよ』 私は素直に頷くと、お兄ちゃんと共に悠司の元へ戻った ……明らかに不機嫌だ 『何の話してたんですか?』 『まあ、悠司の事やけど……な、梨奈?』 「うん……まぁ」 私に振られても、正直困る あんな話を聞いたあとで、余計に目を合わせられない 『……いらない事、言ってないよな?』 悠司が敬語じゃない?! 『まぁまぁ、それよりもうそろそろ今日は寝ない?俺も疲れたし……』 お兄ちゃんは悠司を、華麗にスルーした!あの技術、是非身に付けたい! そして、時計を見るともう11時を過ぎていた てゆうか、私と悠司って今日はどこに泊まるの? 『僕達もこの部屋ですよ』 またまた、悠司の読心術 最近これには、いちいち驚かない 『でも、ダブルサイズのベットが2つしかないけど……梨奈どっちと寝る?』 「私、どっちかと一緒に寝ないといけないの?」 『うん』 『はい』 同時に返事をする2人…… どうやらどちらかと寝るという事は、決まっていたようだ .
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