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この部屋も綺麗だったが、お風呂もとても綺麗だ
シャンプーやリンスなど、必要とされる日用品は置いてある
私は手際よく洗い、少し急ぎ気味でお風呂からあがる
そして、悠司が用意をしてくれていた旅行鞄を開け着替えを取り出す
下着に手を伸ばし、ふと思う
……これって悠司が用意したんだよね?下着も用意したって事だよね?私のクローゼットを開けたって事だよね?
裸のまま、下着を片手に葛藤する……それと共に、羞恥心から頭の中が思考を遮断する
ハッと我に返り、とにかく服を着て髪の毛を軽く拭くと悠司の元へ急いだ
『……早かったな』
『折角のチャンスなのに、覗くタイミング逃したな悠司?』
……何か様子がおかしいし、覗くというのもおかしい
見ると2人の前にはワイン……
お兄ちゃんは酔っているのか、いつもよりヘラヘラしている
「……酔ってるの?」
私は少し眉間に皺を寄せ、2人を見るが様子がおかしいのはお兄ちゃんだけに見える
『酔ってないよ……ね、悠司?』
『うん、全然酔ってない』
お兄ちゃんは明らかに酔っている……そして、悠司も普段と違う話し方なのを見ると酔っているのだろうと判断する
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