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車に着くなり優里亜さんは、何の躊躇もなく助手席に座る 悠司は先ほどと同様に運転、私たちは後部座席に座った 先ほど、優里亜さんの事は気にしないと思ったばっかりなのに、平気で助手席に座られると……やっぱり、ねぇ 『梨奈ちゃんだっけ?』 「……え?あ、はい」 あまりにも突然声を掛けられ、拍子抜けした返事になってしまう 『本当に、悠司と結婚したの?』 「そうですけど……」 『悠司と私って、お似合いだと思わない?』 挑発するような、試すような視線 確かにお似合いだし、誰もが認める美男美女だと思う でも、ここでは何て答えるべきなんだろう…… .
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