突然花嫁１８歳

１０.

『一つ質問があるんだけど』

優里亜さんの声に、咄嗟にみんなが反応をしめす
先程から一言一言のあまりのインパクトの強さから、優里亜さんが口を開くだけで私の心臓は高鳴る……しかも、嫌な意味の方で

『何ですか？』

悠司が聞き返すと、妖しく口角を上げそっと耳打ちをした
それを聞くなり、悠司は少し動揺を見せる

全く意味の分からない私とお兄ちゃんは、顔を見合わせて頭をかしげる

『それは無し』

どうやら、優里亜さんは無理なお願いをしたようだった
悠司が動揺を見せるようなお願い……全くも想像もつかないため気になって仕方がない！

『優里亜さん、悠司に何て聞いたの？』

どうやら、お兄ちゃんも同じ気持ちだったらしく私の気持ちを弁解するように質問する
それに対しても、優里亜さんは妖しく笑う

『悠司を襲うのは有りかしら？……って聞いたんだけど、却下されちゃった』

あまりにさらっと破廉恥なことを言われ、聞いているこっちが恥ずかしくなる
けど、元は恋人同士だったわけだから普通なのかな？……って言っても私はまだだけどね、うん

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