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『さぁ、着きましたよ』
悠司が車を止め、みんなが降りると家の中に入る
『へぇ、これが新居……』
辺りを凝視しながら、ゆっくりと奥に進んでいく
それに対して、なぜか私自身が緊張してきた
私たちはリビングのソファーに座り、悠司はお茶を入れに行った
『こういう時、やっぱり梨奈ちゃんがお茶入れるべきじゃない?』
優里亜さんは嫌味が交ざった笑顔をこちらに向けて、何も考えずに座っている自分に後悔……
『僕が甘やかしてるから、いいんです』
そう言いながら、奥から紅茶を運んできた
紅茶の香りが、部屋を包む
そうだ、優里亜さんの発言にいちいち反応するのはやめよう!
毎回、一喜一憂していたら心がいくつあっても足りない……
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