突然花嫁１８歳

１０.

『じゃあ、私と悠司が出会って付き合ったのも運命だよね？』

『まぁ、そういう事になります』

悠司がさらっと答え、私だけが特別ではない事が思い知らされる

『だから、優里亜が僕を捨てて他の男の所に行ったのも運命です……これでいいですか？』

付け加えた言葉から、悠司の優里亜さんへの復讐のようなものを感じる

『悠司は結局、その事を怒ってるんでしょ？だから、こんな態度ばっかり……』

『そういう訳でもありません。もう終わったんです、すべて』

拒絶……という言葉が一番当て嵌まるような、ひどく冷たい言い方

私に言われているわけではないのに、凄く胸に突き刺さる

『でも、こうして戻ってきたんだよ？……ちょっとはチャンスくらいくれてもいいでしょ？』

『だから、仕方なしに賭けの提案を出した……それ以上のことは求めないで』

この賭けはチャンスを与えている様で、全くもってチャンスを与えていない

諦めさせる口実のようなもの

それが如何に酷なことか……私には身を持って感じられた

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