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「お母さん、お父さん、そして…お祖父ちゃん。最近はずっと迷惑かけて、心配かけて、気をつかわせてばっかりで、本当にごめんなさい!それと、それでもずっと信じて支えてくれてありがとう。 あのね、悠司の事はやっぱり忘れられないし嫌いになりたかったけどなれなかった。今でも、ふとした時に思い出すし後悔もちょっとしてる…。 正直、悠司なんかに会わなかったら…とかも思うんだ。」 私の稚拙な告白を、みんなは黙って聞いてくれた。全部を受け入れるような、許して応援してくれるような、そんな表情に心から安心をする。 そして、大きく深呼吸をひとつ。 私は少し緊張をしながら、本題に入った。 「…あのね、実は私………」
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