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それから着々と準備が進み、ついに結婚式はすぐそこに来ていた
雅にだけ
「私、もうすぐ結婚する!」
と報告しておいた
最初はかなり動揺していたが
『電撃結婚もありだね!』
と祝福してくれた
そのあと色々、聞かれたが契約結婚のことがばれないように、恥ずかしいということにしてなんとか話を流した
そして、あれから龍介に何度も謝ったが
『…絶対、諦めないから』
の、一点張り!
思っていた以上に、怒らせてしまっていたようだ…
結婚相手の悠司とは、まったく連絡もとっていない
結婚する相手が悠司とは、今だに実感が湧かない
契約結婚だから、普通の結婚とは違うもののやっぱり結婚生活への想像は膨らむ一方だ
そして、今は前ほど、この結婚に対して嫌だと思わなくなった
確かに不満はあるが、毎日幸せそうに笑うおじいちゃんを見るだけで、私まで幸せになった
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